終活してほしい子、したくない親
皆さんこんにちは。
”終活”という言葉、テレビや雑誌などでも頻繁に取り上げられ、その言葉自体はご存知かと思います。
しかし、実際に「終活をしているか?」と言えば、、、
そうでもないような気がします。
ネットなどで調べてみると、保険会社や葬儀社、各終活団体などが”終活に関するアンケート調査”を実践し、データを出しています。
このデータが正確なものかはさておき、私の経験上、終活を率先してされている方の理由は
第一位「家族に迷惑をかけたくない」
第二位「自分の人生に節目をつける為」
この上記二つの理由がほとんどです。
その他を挙げるならば、「終活するよう子供に言われた」という少し悲しげな理由もあります。
今後のことを考えるならば、終活はしておいた方が双方にとってメリットがあります。
しかし、終活をする本人はどうしても気持ち的に出来ない。
もしくは、なかなか行動に移せない理由があります。
そして、子供的には親に言い出しにくく、言ったとしてもなかなか行動に移してもらえない。
今回は、終活を考えている人、終活するよう言われている人、終活をさせたい人、終活について学びたい人に向けて書いていきます。
終活は悪いことではないので、是非前向きにご検討ください。
終活とは
終活に関して考える前に、少しおさらいしておきましょう。
終活は、「人生の終わりのための活動」の略です。
その内容は、お片付け、介護、保険、葬儀、お墓、相続など、これらを円滑に進めるため、事前整理、親族への通知、生前契約などをしておくことです。
そうすることで、遺された家族の負担や家族間のトラブルを大幅に減らすことができます。
人生を振り返り、これから先の人生に必要なもの、不必要なものを考えて分けることによって“自分”を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きることができるようになるといった効果があります。
残された時間を健やかな気持ちで安心して過ごすために、そして残された家族の安心ためにも重要な作業なのです。
以下、メリット・デメリット・対処法についてみていきましょう。
終活は、「人生の終わりのための活動」の略です。
その内容は、お片付け、介護、保険、葬儀、お墓、相続など、これらを円滑に進めるため、事前整理、親族への通知、生前契約などをしておくことです。
そうすることで、遺された家族の負担や家族間のトラブルを大幅に減らすことができます。
人生を振り返り、これから先の人生に必要なもの、不必要なものを考えて分けることによって“自分”を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きることができるようになるといった効果があります。
残された時間を健やかな気持ちで安心して過ごすために、そして残された家族の安心ためにも重要な作業なのです。
以下、メリット・デメリット・対処法についてみていきましょう。
終活のメリット
まず、終活をするメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
5つご紹介します。
1. 漠然とした不安を解消できる
これまで終活は、死を連想させ縁起でもないと避けられがちでした。
しかし、終活に取り組むことは自分自身のこれまでの人生や、この先の人生を考えることによって心の整理がつき、その行為によって不安を解消できたという意見があります。
2. 自分自身と家族の負担を減らす
終活といえば、亡くなられた後のことを考えられるかと思います。
しかし、実際には急に病気になってしまい”介護保険のサービスを受けるため申請が必要”になる。ということがあります。
また、申請の方法や治療にお金がかかったときに申請する高額医療費制度など、今まで元気だった人や病気とは無縁の子供世代(30~50代)からすると思いもよらぬことが白紙のままとなり、対応を迫られたご家族は決めるべきことが山積みになってしまいます。
「直葬でいいから」「お墓は田舎にある」生前このように家族に伝えていたとしても、遺された側は「それらをどのようにすればよいのか?」と悲しみ暮れる中、考えなければなりません。
より具体的にするため、元気なうちにエンディングノートなどに自分の希望することをすべて書く、あるいは伝えておけば、残された家族は、それを見ながら介護や葬儀などの段取りをすることができるので、これがあることで助かったという声が多く聞かれます。
3. 人生を振り返ることができる
終活には、資産や物品の整理をするということが目的でもあります。
年末の大掃除などで懐かしいものが出てくると、その時の思い出がよみがえりませんか?
その思い出の中に培ってきた人間関係や自分の人生を重ね合わせ、これから先の人生に必要かどうかを判断するという大きな目的もあります。
この過程において、”生まれ変わったような気持ちになる”というお声もあります。
4. 残りの人生を充実させることができる
1~3までのまとめのようになりますが、人生の最期を考える終活は、これからの人生をより充実させるための指針となります。
漠然とした不安を解消し、自身も周りも安心することが、これから過ごす未来を前向きにとらえることができます。
5. 遺産相続のトラブルを回避できる
自身の死後、遺産相続によって家族内でトラブルになり、憎みあう関係になるのはとても悲しいものです。
終活は、資産の整理も兼ねているので、家族内で共有しておくことによって財産の分配や相続方法など具体的に検討する余地があります。
無駄な争いをせず、かつ本人の意思を尊重するのに自筆遺言書や公正証書遺言の作成は非常に有効です。
以下、【】内に申請方法のリンクを貼っておきますのでご覧ください。
5つご紹介します。
1. 漠然とした不安を解消できる
これまで終活は、死を連想させ縁起でもないと避けられがちでした。
しかし、終活に取り組むことは自分自身のこれまでの人生や、この先の人生を考えることによって心の整理がつき、その行為によって不安を解消できたという意見があります。
2. 自分自身と家族の負担を減らす
終活といえば、亡くなられた後のことを考えられるかと思います。
しかし、実際には急に病気になってしまい”介護保険のサービスを受けるため申請が必要”になる。ということがあります。
また、申請の方法や治療にお金がかかったときに申請する高額医療費制度など、今まで元気だった人や病気とは無縁の子供世代(30~50代)からすると思いもよらぬことが白紙のままとなり、対応を迫られたご家族は決めるべきことが山積みになってしまいます。
「直葬でいいから」「お墓は田舎にある」生前このように家族に伝えていたとしても、遺された側は「それらをどのようにすればよいのか?」と悲しみ暮れる中、考えなければなりません。
より具体的にするため、元気なうちにエンディングノートなどに自分の希望することをすべて書く、あるいは伝えておけば、残された家族は、それを見ながら介護や葬儀などの段取りをすることができるので、これがあることで助かったという声が多く聞かれます。
3. 人生を振り返ることができる
終活には、資産や物品の整理をするということが目的でもあります。
年末の大掃除などで懐かしいものが出てくると、その時の思い出がよみがえりませんか?
その思い出の中に培ってきた人間関係や自分の人生を重ね合わせ、これから先の人生に必要かどうかを判断するという大きな目的もあります。
この過程において、”生まれ変わったような気持ちになる”というお声もあります。
4. 残りの人生を充実させることができる
1~3までのまとめのようになりますが、人生の最期を考える終活は、これからの人生をより充実させるための指針となります。
漠然とした不安を解消し、自身も周りも安心することが、これから過ごす未来を前向きにとらえることができます。
5. 遺産相続のトラブルを回避できる
自身の死後、遺産相続によって家族内でトラブルになり、憎みあう関係になるのはとても悲しいものです。
終活は、資産の整理も兼ねているので、家族内で共有しておくことによって財産の分配や相続方法など具体的に検討する余地があります。
無駄な争いをせず、かつ本人の意思を尊重するのに自筆遺言書や公正証書遺言の作成は非常に有効です。
以下、【】内に申請方法のリンクを貼っておきますのでご覧ください。
終活のデメリット
終活のメリットは本人や周りの家族の精神面において非常に有効でした。
では、デメリットは何かというと2つあります。
1. 手続きが多岐にわたる
①家族・親族・友人への連絡
②葬儀・火葬・埋葬・納骨などの手続き
③お墓・供養に関する手続き
④役所・関係機関への届出(死亡届、戸籍関係、保険・年金・運転免許証など)
⑤生前の医療費・施設利用費など未払分の精算、謝礼金の支払
⑥車等を含む遺品整理や、不動産(住まい)の処分
⑦老人ホーム等の施設利用料の支払い、及び入居一時金等の受領
⑧公共サービス等の名義変更・解約・清算手続き
⑨インターネット上のホームページ、ブログ、SNS等への死亡の告知、または閉鎖、解約や退会処理など
⑩保有するパソコンの内部情報の消去など
⑪その他の手続き(勤務先の退職手続き、ペットのことなど)
⑫介護保険等の申請
終活といってもこれだけの手続きや作業があります。
2. 感情的な不快感を伴う場合がある
自分の今後の人生を見つめる先に「死」があります。
精神的な苦痛と感じられるのは僧侶としてよくわかります。
また、家族にせかされる場合「自分がいらない。あるいは邪魔だと思われている」という不快感がつきまとうかもしれません。
さらに、家族から「口座や資産をわかるようにしておいてほしい」と悪気なく言われても、「財産目当てではないか?」と疑心暗鬼になってしまうこともあります。
精神的なお悩みなどござましたら【】内よりお問い合わせください。
では、デメリットは何かというと2つあります。
1. 手続きが多岐にわたる
①家族・親族・友人への連絡
②葬儀・火葬・埋葬・納骨などの手続き
③お墓・供養に関する手続き
④役所・関係機関への届出(死亡届、戸籍関係、保険・年金・運転免許証など)
⑤生前の医療費・施設利用費など未払分の精算、謝礼金の支払
⑥車等を含む遺品整理や、不動産(住まい)の処分
⑦老人ホーム等の施設利用料の支払い、及び入居一時金等の受領
⑧公共サービス等の名義変更・解約・清算手続き
⑨インターネット上のホームページ、ブログ、SNS等への死亡の告知、または閉鎖、解約や退会処理など
⑩保有するパソコンの内部情報の消去など
⑪その他の手続き(勤務先の退職手続き、ペットのことなど)
⑫介護保険等の申請
終活といってもこれだけの手続きや作業があります。
2. 感情的な不快感を伴う場合がある
自分の今後の人生を見つめる先に「死」があります。
精神的な苦痛と感じられるのは僧侶としてよくわかります。
また、家族にせかされる場合「自分がいらない。あるいは邪魔だと思われている」という不快感がつきまとうかもしれません。
さらに、家族から「口座や資産をわかるようにしておいてほしい」と悪気なく言われても、「財産目当てではないか?」と疑心暗鬼になってしまうこともあります。
精神的なお悩みなどござましたら【】内よりお問い合わせください。
デメリットの対処法について
手続きが多岐にわたるという点について
1つ1つを考えようにも混乱してしまい、面倒になって後回しにしがちです。
ですから、自分や家族の中で基準を設けてみるのがよいでしょう。
例えば、「緊急性のあるものは何か?」「費用が1番かかりそうなものは?」「トラブルになりそうなことは何か?」「家が片付いていないことによる危険性はないか?」
このように考えてみて、手の付けられるところから取り組んでみましょう。
お葬式など死んでみないとわからないようなものでも事前に葬儀社で見積もりを取ることが出来ます。
各種手続きの方法や窓口、SNSの閉鎖方法はネットに書いてますし、お片付けの最中にもったいないものを見つけた時はフリマアプリなどに出店するのもありです。
スマホやパソコンが使いにくければ親族に頼むこともできます。
いずれにせよ、時間をかけてゆっくり取り組むことをおすすめします。
感情的な不快感を伴う場合について
親は「終活をしなければいけないことはわかっているけどしたくない」
子供は善意で「終活をして」という一方で、「親が疑心暗鬼になってしまうのではないか?」となかなか「終活してほしい」とはいえない事情もあるようです。
このような場合、「そもそもなぜ終活をしなければいけないのか?」という原点に帰り、終活の重要性や必要性を家族と共有してみてください。
それでも、不安が拭えないときはお互い素直に気持ちを伝えましょう。
終活は必要ではありますが、あなたの人生に悪い影響を与えるくらいなら期間を空けても結構です。
1つ1つを考えようにも混乱してしまい、面倒になって後回しにしがちです。
ですから、自分や家族の中で基準を設けてみるのがよいでしょう。
例えば、「緊急性のあるものは何か?」「費用が1番かかりそうなものは?」「トラブルになりそうなことは何か?」「家が片付いていないことによる危険性はないか?」
このように考えてみて、手の付けられるところから取り組んでみましょう。
お葬式など死んでみないとわからないようなものでも事前に葬儀社で見積もりを取ることが出来ます。
各種手続きの方法や窓口、SNSの閉鎖方法はネットに書いてますし、お片付けの最中にもったいないものを見つけた時はフリマアプリなどに出店するのもありです。
スマホやパソコンが使いにくければ親族に頼むこともできます。
いずれにせよ、時間をかけてゆっくり取り組むことをおすすめします。
感情的な不快感を伴う場合について
親は「終活をしなければいけないことはわかっているけどしたくない」
子供は善意で「終活をして」という一方で、「親が疑心暗鬼になってしまうのではないか?」となかなか「終活してほしい」とはいえない事情もあるようです。
このような場合、「そもそもなぜ終活をしなければいけないのか?」という原点に帰り、終活の重要性や必要性を家族と共有してみてください。
それでも、不安が拭えないときはお互い素直に気持ちを伝えましょう。
終活は必要ではありますが、あなたの人生に悪い影響を与えるくらいなら期間を空けても結構です。
終活の機会を設ける
「終活をしてほしい」と思う子供が親に反対される。あるいは言い出せない。
「終活をしたくない」と思う親は、多岐にわたる終活を煩わしいと感じ、かつ気分が乗らない。
この両者の関係を改善させる方法として、終活を考え始めるタイミングや方法について書きます。
「終活をしたくない」と思う親は、多岐にわたる終活を煩わしいと感じ、かつ気分が乗らない。
この両者の関係を改善させる方法として、終活を考え始めるタイミングや方法について書きます。
終活するタイミング
人それぞれですが、何となく「終活」や「エンディングノート」に興味を持ったら、言うまでもなくその時が始めるタイミングです。
・退職や還暦など人生の大きな節目で終活に興味を持ち始めるケース
・家族に促されるケース
・親族や友人知人の中で不幸があり感化され考えるケース
・自身が余命宣告を受け考えるケース。
終活は、体力・気力や判断力が充実した状況で始めることがよいことは勿論、じっくり情報収集し考える十分な時間がある方がよいです。
・退職や還暦など人生の大きな節目で終活に興味を持ち始めるケース
・家族に促されるケース
・親族や友人知人の中で不幸があり感化され考えるケース
・自身が余命宣告を受け考えるケース。
終活は、体力・気力や判断力が充実した状況で始めることがよいことは勿論、じっくり情報収集し考える十分な時間がある方がよいです。
おススメの方法
私がおススメしているのが
「年末年始やお盆など親族が集まったとき終活について話すこと」です。
年末年始は大掃除をするタイミングです。
半年、1年単位かもしれませんが、必要なものそうでないものを分け家族で整理する。
自身が若い時に使っていたものや、子供のころの写真など、家族みんなで整理しながらやると前向きに考えられます。
また、お墓参りや仏壇などに触れる機会もこの時期です。
この機会に触れることによって、自身も家族も後回しにしていた終活に関する関心が湧くのではないでしょうか。
大掃除やお墓参りなどがない家の場合は、親子が顔を合わすタイミングでも構いません。
この大切な期間を使わない手はありませんので是非、お試しください。
「年末年始やお盆など親族が集まったとき終活について話すこと」です。
年末年始は大掃除をするタイミングです。
半年、1年単位かもしれませんが、必要なものそうでないものを分け家族で整理する。
自身が若い時に使っていたものや、子供のころの写真など、家族みんなで整理しながらやると前向きに考えられます。
また、お墓参りや仏壇などに触れる機会もこの時期です。
この機会に触れることによって、自身も家族も後回しにしていた終活に関する関心が湧くのではないでしょうか。
大掃除やお墓参りなどがない家の場合は、親子が顔を合わすタイミングでも構いません。
この大切な期間を使わない手はありませんので是非、お試しください。
まとめ
いかがでしたか?
終活は、人生を振り返り、これから先の人生に必要なもの、不必要なものを考えて分けることによって“自分”を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きることができるようになる行為です。
漠然とした不安を解消することが、これから過ごす未来を前向きにとらえることができます。
煩雑な手続きやマイナスの感情が湧き出ることがありますが、1つ1つのことを家族と共有することによって必ず解消されます。
年末年始やお盆などのタイミングは絶好の機会なのでこの期間に話し合いましょう。
以上、終活してほしい子、したくない親でした。
以下、終活に関連するブログを貼っておきますので、関連する【】内をご覧ください。
終活は、人生を振り返り、これから先の人生に必要なもの、不必要なものを考えて分けることによって“自分”を見つめ、今をよりよく、自分らしく生きることができるようになる行為です。
漠然とした不安を解消することが、これから過ごす未来を前向きにとらえることができます。
煩雑な手続きやマイナスの感情が湧き出ることがありますが、1つ1つのことを家族と共有することによって必ず解消されます。
年末年始やお盆などのタイミングは絶好の機会なのでこの期間に話し合いましょう。
以上、終活してほしい子、したくない親でした。
以下、終活に関連するブログを貼っておきますので、関連する【】内をご覧ください。
投稿者プロフィール
- 住職
- 高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。
最新の投稿
お知らせ2025.01.14本日発売 『親身に寄り添ってくれる十一人の僧侶図鑑』
お知らせ2024.11.3012月のイベント
法話2024.08.11お盆の文化を探る:浄土真宗における特別な意味と行事
ブログ2024.08.10墓石に込められた物語:世界の埋葬文化を探る