2022/9/23 秋季彼岸会レポート
先日の秋季彼岸会を動画配信いたしました。
お彼岸そのものについての詳細は下記ブログをご覧ください。
法要次第
三奉請・表白・重誓偈(律曲)・短念仏・回向
わたし(法蔵<阿弥陀>)は世に超えすぐれた願をたてた。必ずこの上ないさとりを得よう。 この願を果たしとげないようなら、誓って仏とはならない。 わたしは限りなくいつまでも、大いなる恵みの主となり、力なく苦しんでいるものを広く救うことができないようなら、誓って仏にはならない。 わたしが仏のさとりを得たとき、その名はすべての世界に超えすぐれ、そのすみずみまで届かないようなら、誓って仏にはならない。 欲を離れて心静かに、清らかな智慧をそなえて菩薩の修行に励み、この上ないさとりを求めて、天人や人々の師となろう。 不思議な力で大いなる光を放ち、果てしない世界をくまなく照らして、煩悩の闇を除き去り、多くの苦しむものをひろく救いたい。 智慧の眼を開いて無明の闇をなくし、迷いの世界の門を閉じて、さとりの世界の門を開こう。 すべての功徳をそなえた仏となって、そのすぐれた輝きは世界に行きわたり、太陽も月もその光を奪われ、天人も輝きを隠すであろう。 人々の為にすべての教えを説き明かし、ひろく功徳の宝を与えよう。常に人々の中にあって、獅子が吼えるように教えを説こう。 すべての仏がたを供養し、さまざまな功徳をそなえ、願も智慧もそのすべてを満たし、世界中でもっともすぐれたものとなろう。 師である世自在王仏の何者にもさまたげなれない智慧がすべてを照らし尽くすように、願わくは、わたしの功徳や智慧の力も、このもっともすぐれた仏のようでありたい。 この願いが果たし遂げられるなら、天も地もそれにこたえて打ち震え、空からさまざまな天人が美しい花の雨を降らすだろう。
仏説無量寿経 巻上 現代語訳 重誓偈(じゅうせいげ)
法要に引き続きご法話をいたしました。
行楽日和となり、寺社仏閣への参拝も増えることかと思います。
そこで、神仏に関するご利益についての法話をいたしました。
浄土真宗では祈祷やまじないなど仏教各宗派と比べると何もしません。
それは何故かというと“念仏”そのものにとてつもないご利益が含まれているからです。
例えば、親鸞聖人の著書である『教行信証』には「念仏するものは諸神諸仏に護られる」という記述があります。
つまり、あちこちの寺社仏閣へ参拝し、神仏へご利益を乞わなくても既に念仏のご利益によって神仏から護られているのだということです。
祈祷やまじないをして願いが叶えば誰も苦労はしません。
しかし“誰かの為に祈願する”という行為自体は大変尊いことです。
阿弥陀様も“生きとし生けるものを必ず救いたい”という誓願をたてられ成就いたしました。
その結果が念仏にすべて込められているので、私たちはその願いと阿弥陀様のご苦労に感謝し念仏申す生活を送らせていただくのです。
このことから、念仏による利益は死後だけでなく生前からも授かっているということをご理解いただければと思います。
投稿者プロフィール
- 高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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