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5月に大きなイベントをします!

ひと昔前、地域のお寺は信仰の場であったことは言うまでありませんが、その他にも寺子屋としての学びの場や身近な悩みを相談できる場など様々な役割を担っていました。

つまり、かつてのお寺は「老若男女を問わず誰もが自由に行き来できる共有地(コモンズ)」であったと私たちは考えています。


一方で、来寺された19名を対象に100歳まで歩いて通えるお寺プロジェクトメンバーが行ったアンケート調査によると、地域にあるお寺のイメージは、お葬式が最も多く34.4%、次いで法事が31.4%でした。つまり、地域住民にとって現在のお寺は、儀式、儀礼のための場所であり、門徒様に限定された閉鎖的なコミュニティーであることが考えらました。


幸教寺では、「健康寿命の延伸」をテーマにして、お寺本来のコモンズ(共有地)という利点を活かし2021年から活動を開始しています。


超高齢化社会において、「健康寿命の延伸」は、老若男女を問わず全ての人々にとって普遍的なテーマです。

お寺で「健康寿命の延伸」をテーマに活動することにより、誰もが今この瞬間の自分を大切にでき、その結果、生まれた心の余裕を他者へお裾分けでき、より前向きな死生観あるいは人生観を抱くことができる機会を創出しています。


そして来月5月15日㈰13時45分から生野区民センター301号室でイベントをします。

100歳まで歩いて通えるお寺プロジェクト×歩く人。

コラボイベント
歩くことで変わるココロとカラダそしてまち


“正しく歩くことを通じて健康になろう”という一見、何の変哲もない企画のように思われるでしょうが、実は、歩く人。は東日本大震災により被災され仮設住宅での生活を余儀なくされた方の為にはじまったものです。仮設住宅での生活は狭いうえ、被災し大切な人を亡くされた方の心は塞ぎ込んでいました。その結果、運動不足となり人と人との繋がりも希薄になり、歩行機能が低下するという問題が生じました。その人の繋がりと歩行機能改善の為にこの企画がスタートしたわけです。

今回、その企画者のお2人をお招きすることになりました。1人目は、高齢者でも関節痛になりにくい歩き方

“セーフティーウォーキング”提唱者 土井龍雄氏です。


2人目は、生理学の観点から「歩く」を研究し、『歩く人。長生きするには理由がある』の著者

帝京大学佐藤真治教授です。


更に、生野区では毎月19日を(いくののひ)としてまち歩きを開催しております。その案内人である木村和弘氏と、いつもお寺のプロジェクトにご参加いただいている産業医の小林知加子先生にもお越しいただき、ご講演とまち歩きを2キロ程度してみたいと思います。


歩くことの重要性を伝え、健康寿命促進のための知識のみならず、まちを歩くことによって地域住民との関りを増やし、更にはまちのPR活動にもなるという大変有意義な企画となるでしょう。

皆様のご参加お待ちしております。

【ご予約はコチラ】

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投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。