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春季彼岸会勤修いたしました

2022年3月21日
拙寺 春季彼岸会無事に勤まりました。
例年、彼岸会は讃仏偈or重誓偈(律曲)を読経いたします。
月参りなどで聞き慣れたお経に節が付くと印象がガラッと変わり、ご門徒様も耳を傾けてくださいます。

その後、簡単ではありましたが

・阿弥陀様は何を重ねて誓われたのか?

・なぜ衆生の為に誓われたのか?

・その誓いを私たちはどのようにお受けすればよいのか?

というご法話をいたしました。

法要終了後は、当寺のプロジェクトでもある「ココカラ相談所」を開催。


実は、「ココカラ相談所」の参加者はいつもお寺の近所の方々ばかりで、ご門徒様が来られることは少なかったです。


ですので、法要と合わせてすることにしたのですが、”健康になるために或いは健康を維持するために運動をする”というのはハードルが高いものです。

今回、”法要”というきっかけを通じて健康に意識を向けていただくというやり方をしましたが、案外好評でしたので、次回以降も検討したいと思います。

終了後、今後のプロジェクトの方向性についてミーティングをしました。


現在、プロジェクトは”ココロとカラダの健康”をテーマに活動していますが、そもそも私たちが目指しているものは”社会的処方”です。

〇患者の社会生活上の課題が生活習慣病等の治療を困難としている場合があり、治療を行う上では社会的な要因の健康への影響を考慮することが重要。「社会的処方」とは、薬を処方するだけではなく、治療を困難としている社会生活上の課題の解決に向けて「社会とのつながりを処方する」という考え方。


〇個々人からすれば、日々の漠然とした不安に寄り添い、解消することにつながり、地域社会も、その地域の人が自然と健康になれる環境になっていく。医師のみならず多様な職種が関与することが重要。

〇「社会的処方」の推進に向け、かかりつけ医が本人(家族)の社会的状況を確認し、医療保険者や行政機関等と連携しながら、健康面と社会生活面の支援を一体的に実施する取組を推進する。その際、個別介入のみならず、ポピュレーションアプローチ(地域環境づくり・組織同士のネットワークづくりなど)を組み合わせた取組みを推進し、地域での課題解決力の向上につなげる。

明るい社会保障改革推進議連 報告書より

その地域の人が自然と健康になれる環境になっていくという点で、拙寺では「100歳まで歩いて通えるお寺プロジェクト」という活動をしています。


そのプロジェクト内容は下記リンクより

この一年で拙寺は健康を伝えるには申し分のない場所となりました。


しかし、地域の人に自然と伝えられているのかというとそうではないのかなと。


講義形式で一方的に健康を押し売りしてはいないだろうかと。

そこで、社会的処方という目的や健康を伝えるということは変わりませんが、より自然さを求めて内容を少し変化させてみようかと思います。


具体的な内容は4月中旬頃に発表したいと思いますので、関係者の皆さま、地域住民の皆さまよろしくお願いいたします。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。