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「ココカラ相談所」レポート

先月29日は「100歳まで歩いて通えるお寺プロジェクト」(100PJ)内の「ココカラ相談所」でした。

プロジェクトの詳細につきましてはコチラ

今回の参加者は6名うち2名は80代の女性でした。

この方々は、お寺の近所にある御幸森会館で毎週木曜日に行われる100体操にもご参加されているそうで、身体に問題を抱えていたものの比較的アクティブな印象でした。

面白かったのが、今回はほとんどストレッチや体操をしなかったにも関わらず、皆んなで趣味の話や人生の目標についてワイワイ話が出来たことを喜んでいただいている様子だったという事です。

お一人暮らしということでしたがご近所付き合い、定期的にご友人等から連絡もあるようで「なるべく遠方の子供達に迷惑をかけないよう頑張っています」という言葉が印象的でした。

ご自身で前向きに健康でいようという目的を持って生活されている一方で、漠然とした不安(例えば突然死や家庭内事故)を抱えているようでした。

このような1人暮らし(親族有無問わず)の高齢者(単身世帯高齢者)の数は大阪市の中でも生野区は多いです。その数は今後も増加傾向にあるでしょう。このような現状から考えると、地域活動に参加していただいたり、当寺プロジェクトに参加していただいている方はまだましとも言えます。問題は、普段から挨拶程度しかご近所付き合いがなく、かつこのご時世に余計引きこもっているという方。

ライフスタイルとして引きこもること自体を悪く言うことはありませんが、もしもの時を考えると良い状態であるとは言えません。健康へのお悩み相談解決のみならず、近からず遠からずのバランスを保ちつつ、困った時に「あっ、そういえば」と思ってもらえる場所も目指す。

社会的処方を目指すということは最も身近で、最も難しい課題。

だからこそやりがいがあります。

次回、「ココカラ相談所」2月19日(土)15時〜17時です。

どうぞご参加ください!

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。