ロゴを作りました
浄土真宗の宗紋といえば皆さまご存じでしょうか?ヒントはいつも首からかけている輪袈裟をご覧ください。
この度、幸教寺としてロゴを作りましたが、そもそも浄土真宗のお寺さんで「幸」という字が使われることはあまりありません。よく使われる言葉としては「泉・瑞・光・行・信・真・覚・顕・正・教・願」などです。
そんな中、何故「幸」なのか?それは、皆さまご存じ幸教寺の近所に御幸森があるからですね!この森は仁徳天皇所縁の地です。仁徳天皇にピンとこない方は、堺にある日本最大の古墳「大山古墳」を思い出してください。
伝承によれば、仁徳天皇が鷹狩や渡来人の様子を見聞する御幸(外出)に際して、度々この地の森で休憩したことから御幸の森と呼ばれるようになったとされております。ですのでお寺の近くにあるコリアンタウンも正式名称は「御幸通商店街」です。このような所縁から当寺も「幸教寺」と名付けられました。
たまに「み教えを伝えて、皆さまの心を幸せにするからこの名前にされたのですか?」と聞かれますが、申し訳ありません。違います。デザインは永代の繁栄を願って亀甲文様。寺の中にみ教えと救い(幸せ)があると見せかけて、幸は上記御幸森から一字頂戴しております。
とはいえ先月は落語会をし、今月は永代経・シンギングボウル瞑想・終活セミナーそして、健康セミナーです。皆さまの健康寿命促進に貢献するという意味では「幸」という名前は最適だと思っております。これから、各種書類や看板等々に入れていきます。
冒頭でお伝えしました浄土真宗の宗紋わかりましたか?正解は「下り藤」です。
本願寺第22代宗主・鏡如上人が九條籌子さまとご結婚され、明治36年5月、鏡如上人の伝灯報告法要の時に九條家の「下り藤」を宗紋とされました。九條家は藤原氏の末裔。親鸞聖人も藤原氏の末孫である日野家の出身です。
春日大社も「下がり藤」ですが、これは氏神様が藤原家だから。藤原氏フィーバーなところでブログを終わります。
追伸、何かと外出の多い住職ですが「御幸」所縁ということで、、、ご勘弁を(笑)
投稿者プロフィール
- 高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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