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お寺からヘルスケアを

 終活関連のセミナー講師としても私は活動しているのですが、「終活」とはそもそも死に対する準備ではなく「今後の人生をどのように生きるか?」という考え方がベースとなっております。そのため、終活といいましても、介護・医療、それ以前の段階である予防医療について話すこともあります。 予防医療とは、健康習慣(病気・運動・食事)についての正しい知識を取り入れて健康寿命を延ばすということです。私は、数年前からジムでトレーニングをしているうちに体の構造や栄養に関して詳しくなりました。年齢に合わせたトレーニングメニューと日常における運動習慣の取り入れ方について、その知識を皆さまにお伝えしようと思っていた矢先、専門家の二人にお会いしました。

1人目は、理学療法士 板矢悠佑氏

2人目は、大阪産業大学 スポーツ健康学部助手 嶋田愛氏

このお2人との出会いを機に、お寺からヘルスケアを伝える構想がはっきりと見えてきたわけです。

何故、お寺からなのか?

 古来よりお寺とはどのような場所であったのか?それは、どのような人でも受け入れられる共有地(コモンズ)でした。しかし、現代においてはお葬式や法事のイメージが強く、ご門徒様以外の方では非日常的な場所となっております。そこで、従来のお寺のあり方であるコモンズという利点を活かし【健康寿命の延伸】をテーマに活動をしていくことを考えました。お寺で健康寿命の延伸をテーマに活動することにより、誰もが自分を大切にでき、心の余裕を他者にお裾分けし、より前向きな死生観を抱ける機会をつくれるのではないでしょうか。  意図として、より前向きな死生観を抱くためには、健康寿命の延伸(心身共に安定した状態で、他者との繋がりを感じられること)が必要に思います。年齢が上がるほど精神的にも肉体的にも衰え、それに関する悩みが多くなってくると思われますが、当寺では悩みを解決するため、悩み相談や終活セミナーをし、肉体の解決には健康体操コミュニティの設置をし、まさに【100歳まで歩いて通えるお寺】を目指して動き出します。

具体的な計画

 内容としましては2つございます。 1つは本堂におけるグループトレーニングで、「歩くため」に必要な認知機能・バランス能力・柔軟性・筋力などを強化します。強化といいましても、激しい運動はしません。片脚へ重心を移動させる練習や、イスを使ったストレッチと筋力トレーニングになります。何より、心疾患をお持ちの方と普段から関わりのあるプロの2人がついておりますので「ついていけるか?痛めたりしないのか?」等の心配はいりません。いざとなったら住職が車で送迎いたしますのでご安心ください。

2つめの内容はマシン器具を使ったパーソナルトレーニングです。

お寺内のジム

 ビックリしました?この度、お寺の改装に伴い導入いたしました。最近、医療介護施設にも導入されているものです。実は、下手にトレーニングするよりもマシンを使うことにより、軌道が確保され、姿勢が安定し関節を痛めないので安全です。比較的軽い重量で、反復しながら行うことにより、狙った筋肉の部位に効かせることができます。詳細は「お問合せフォーム」までご連絡くださませ。

当寺院の門信徒会員(檀家)さんですと2親等までなら無料でお使いいただけます。さらに、ご希望の方には住職直伝のパーソナルトレーニングもございます!

終活で学んで、ジムで動いて、ココロとカラダの健康促進寺は皆様へ何を提供できるのか?住職の野望は続きます。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。