「ちょっと話したい」「少し不安」そんな時は─いく寺保健室へ
~地域の安心と健康をそっと支える場所~
このたび、これまで親しまれてきた「まちの保健室」は、新たに名称を改め「いく寺保健室」として歩み始めることになりました。場所は変わらず、大阪市生野区の幸教寺を拠点とし、これまでどおり地域の皆さまにとっての“安心のよりどころ”であり続けます。

なぜ名前が変わったの?
「いく寺保健室」という名前には、次のような願いが込められています。
- 「いくの」の地名と、「育つ」「いく(行く)」の意味を重ねて
- お寺が地域に根ざしたいのちの居場所でありたいという思い
- 誰もが「行ける」「寄れる」「話せる」やさしい空間をつくりたい
お寺というと、どうしても「敷居が高い」「葬儀や法事の場所」というイメージが先行しがちです。しかし、仏教はもともと、生きとし生けるものの苦悩に寄り添う教え。その原点に立ち返り、現代においても、健康や生きがい、地域とのつながりを支える拠点として開かれた場を目指しています。
「いく寺保健室」って、何をしているの?

毎月第一月曜日、以下のような活動を行っています。
(第一月曜日が祝日の場合は、第二月曜日開催)
- 健康相談(血圧測定、日頃の体調チェックなど)
- 生活の悩みごと相談(医療・介護・暮らしのことなど)
- 傾聴と対話(誰かに話を聞いてほしいときに)
- 専門職によるサポート(看護師・保健師・地域包括支援センター等と連携)
- つながりの場づくり(お茶を飲みながら、気軽にお話しできるひととき)
参加費は無料、予約も不要。どなたでも気軽にお越しいただけます。
「ここに来ると、ホッとする」

そんな声がうれしくて
ある参加者の方が、帰り際にこう言ってくださいました。
「病院に行くほどでもないけど、ちょっと不安だったんです。ここで話せて安心しました」
医療のように“治す場”ではありませんが、“気づく場”“安心できる場”としての価値が、ここにはあります。日々の生活の中で、誰もが何かしらの不安や疲れを抱えています。そんなときに、ふらっと立ち寄れる居場所があること。そのこと自体が、すでにひとつの“健康づくり”であると、私たちは考えています。
最後に──仏教と「保健室」
浄土真宗では、「誰もがすでに救われる身」といただきます。救われるとは、すべての人がこのいのちを等しく大切にされているということ。その視点に立てば、病や孤独に向き合う人に「大丈夫ですよ」とそっと寄り添うことこそ、仏教者の実践であるともいえるのではないでしょうか。
「いく寺保健室」は、これからもそんな小さな“手のひらのぬくもり”を大切に、歩んでまいります。
どうぞ、気軽に遊びにいらしてください。
投稿者プロフィール
- 住職
- 高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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