遠くても大丈夫!送骨でできる新しい弔いのかたち
このブログでは以前「送骨」についての記事を書きましたが、まだまだ「送骨」という言葉は、多くの人にとって聞きなじみのないものでしょう。
それもそのはず、「送骨」は非常に新しい供養の形だからです。
この記事では、送骨とは何か、そのメリットとデメリット、送骨の具体例などにについて詳しく説明します。
送骨とは
かつて「お骨をどうするか」という問題が起きた時は、親族間で話し合い、実家のお墓に入れる、新たにお墓を購入する、寺院や霊園の納骨堂に入れる、散骨する、手元供養するなどの選択肢がありました。
しかし、現代のライフスタイルや社会状況の変化により、新たな供養の方法として「送骨」が登場しました。
送骨とは、「遺骨を寺院等に郵送して弔う」という供養方法です。従来のように自分の手で遺骨を運び、埋葬してもらうのではなく、郵送で遺骨を寺院に送り、そこで供養してもらうのです。
法名をつけてもらっていない場合は、送付先の寺院で法名(戒名)を授けてもらうこともあります。
送骨を行う業者も存在し、これらの業者が梱包キットを提供し、遺族に寺院にお骨を送らせるのです。
寺院では読経などの供養を行い、遺骨は合祀されるのが一般的です。
送骨のサービスを提供する寺院や霊園は、孤独死の増加や都市部の墓地価格の高騰など、現代の葬儀を取り巻く状況と密接に関係しています。
このような背景から、送骨は徐々に注目を集めています。
しかし、現代のライフスタイルや社会状況の変化により、新たな供養の方法として「送骨」が登場しました。
送骨とは、「遺骨を寺院等に郵送して弔う」という供養方法です。従来のように自分の手で遺骨を運び、埋葬してもらうのではなく、郵送で遺骨を寺院に送り、そこで供養してもらうのです。
法名をつけてもらっていない場合は、送付先の寺院で法名(戒名)を授けてもらうこともあります。
送骨を行う業者も存在し、これらの業者が梱包キットを提供し、遺族に寺院にお骨を送らせるのです。
寺院では読経などの供養を行い、遺骨は合祀されるのが一般的です。
送骨のサービスを提供する寺院や霊園は、孤独死の増加や都市部の墓地価格の高騰など、現代の葬儀を取り巻く状況と密接に関係しています。
このような背景から、送骨は徐々に注目を集めています。
送骨のメリット・デメリット
送骨のメリットとデメリットを以下にまとめました。
メリット
1.どのような場所からでも納骨可能
送骨は、身体的な制約や地理的な制約を超えて、どこからでも納骨が可能です。少子高齢化が進み、家族や親族が遠方に住んでいる場合でも、郵送で遺骨を送ることで納骨ができます。
2.金銭的負担が少ない
送骨は、通常のお墓や納骨堂に比べて非常に安価です。多くの場合、数万円から受け付けてもらえるため、経済的に負担の少ない供養方法です。
3.無縁仏にならない
送骨の場合、合祀という形で他の遺骨と一緒に供養されるため、無縁仏になる心配がありません。後継者がいなくても、寺院が責任を持って供養を続けてくれます。
送骨は、身体的な制約や地理的な制約を超えて、どこからでも納骨が可能です。少子高齢化が進み、家族や親族が遠方に住んでいる場合でも、郵送で遺骨を送ることで納骨ができます。
2.金銭的負担が少ない
送骨は、通常のお墓や納骨堂に比べて非常に安価です。多くの場合、数万円から受け付けてもらえるため、経済的に負担の少ない供養方法です。
3.無縁仏にならない
送骨の場合、合祀という形で他の遺骨と一緒に供養されるため、無縁仏になる心配がありません。後継者がいなくても、寺院が責任を持って供養を続けてくれます。
デメリット
1.心理的負担
遺骨を郵送するという方法には、心理的な抵抗を感じる人も多いでしょう。特に親族間での理解が得られない場合、送骨を選択することは難しいかもしれません。
2.遺骨を二度と取り出すことができない
送骨で供養された遺骨は、合祀されるため、後から遺骨を取り出すことができません。この点については、あらかじめ理解しておく必要があります。
遺骨を郵送するという方法には、心理的な抵抗を感じる人も多いでしょう。特に親族間での理解が得られない場合、送骨を選択することは難しいかもしれません。
2.遺骨を二度と取り出すことができない
送骨で供養された遺骨は、合祀されるため、後から遺骨を取り出すことができません。この点については、あらかじめ理解しておく必要があります。
送骨の具体例
送骨の具体例として、いくつかの寺院や霊園の事例を紹介します。
大法寺(富山県高岡市)
NHKスペシャル「無縁社会~"無縁死"3万2千人の衝撃~」(2010年1月31日放映)では、富山県高岡市の日蓮宗大法寺が紹介されました。番組では、孤独死の増加に伴い、行き場のない遺骨を引き取るための「送骨」システムが紹介されました。栗原啓允住職は、全国から行き場のない遺骨を引き取り、合祀墓に収蔵しています。
南春寺(東京都新宿区)
朝日新聞社の連載記事「お骨の駆け込み寺」(2015年)では、南春寺とNPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」の共同事業として、送骨システムが紹介されました。遺骨はゆうパックで郵送され、本堂で読経供養を受けた後、永代供養墓に合祀されます。
見性院(埼玉県熊谷市)
NHKの特報首都圏「お坊さんが変わる!?僧侶手配サービスの波紋」(2016年1月22日放映)では、見性院が紹介されました。見性院では、全国から宅配便で送られてくる遺骨を引き受け、永代供養墓に合祀する供養を行っています。
大法寺(富山県高岡市)
NHKスペシャル「無縁社会~"無縁死"3万2千人の衝撃~」(2010年1月31日放映)では、富山県高岡市の日蓮宗大法寺が紹介されました。番組では、孤独死の増加に伴い、行き場のない遺骨を引き取るための「送骨」システムが紹介されました。栗原啓允住職は、全国から行き場のない遺骨を引き取り、合祀墓に収蔵しています。
南春寺(東京都新宿区)
朝日新聞社の連載記事「お骨の駆け込み寺」(2015年)では、南春寺とNPO法人「終の棲家なき遺骨を救う会」の共同事業として、送骨システムが紹介されました。遺骨はゆうパックで郵送され、本堂で読経供養を受けた後、永代供養墓に合祀されます。
見性院(埼玉県熊谷市)
NHKの特報首都圏「お坊さんが変わる!?僧侶手配サービスの波紋」(2016年1月22日放映)では、見性院が紹介されました。見性院では、全国から宅配便で送られてくる遺骨を引き受け、永代供養墓に合祀する供養を行っています。
送骨をめぐる法的な問題
送骨に関する裁判事例として、愛媛県伊予市のお寺が2011年から「送骨パック」プランを提供していましたが、伊予市が納骨堂の経営を認めず、裁判となりました。
裁判では、納骨堂の運営形態や宗教的感情に適合するかどうかが争点となり、伊予市が納骨堂の経営を認めず、裁判となりました。
裁判では、納骨堂の運営形態や宗教的感情に適合するかどうかが争点となり、伊予市が勝訴しました。
この裁判では、納骨堂の形態や、遺骨を郵送するという運営形態が宗教的感情に適合しないと判断されました。
この事例からも、送骨という新しい供養の形が社会的に受け入れられるためには、まだ多くの課題が残っていることがわかります。
判例が出た以上、前例として今後はこのお寺のように運営形態や宗教的感情が送骨運営に関して重要なポイントとなることは間違いありません。
当寺院においては、遺骨をめぐる諸問題解決の為、宗教的感情を逸脱しない範囲で必要に応じてご対応させていただいております。
裁判では、納骨堂の運営形態や宗教的感情に適合するかどうかが争点となり、伊予市が納骨堂の経営を認めず、裁判となりました。
裁判では、納骨堂の運営形態や宗教的感情に適合するかどうかが争点となり、伊予市が勝訴しました。
この裁判では、納骨堂の形態や、遺骨を郵送するという運営形態が宗教的感情に適合しないと判断されました。
この事例からも、送骨という新しい供養の形が社会的に受け入れられるためには、まだ多くの課題が残っていることがわかります。
判例が出た以上、前例として今後はこのお寺のように運営形態や宗教的感情が送骨運営に関して重要なポイントとなることは間違いありません。
当寺院においては、遺骨をめぐる諸問題解決の為、宗教的感情を逸脱しない範囲で必要に応じてご対応させていただいております。
最後に
送骨は、現代のライフスタイルや社会状況に対応した新しい供養の形です。身体的、経済的、地理的な制約を超えて、誰でも手軽に供養ができるというメリットがあります。
しかし、心理的な抵抗感や遺骨を取り出せないというデメリットも存在します。
送骨を検討する際には、これらのメリットとデメリットをよく理解し、家族や親族と十分に話し合うことが大切です。
また、送骨を提供する寺院や霊園も増えてきていますが、その運営方法や供養の形式についてもよく確認する必要があります。
納骨の仕方や供養の方法、年間費用などについて事前に詳しく確認し、納得した上で送骨を選択しましょう。
最後に、送骨は決して簡単な選択ではありません。
しかし、時代の変化とともに、多様な供養の形が求められている現代において、自分や家族の状況に合った最適な供養方法を選ぶことが大切です。
この記事が、皆さんの終活や供養の選択に役立つことを願っています。
送骨の手続等に関する詳細は【】内リンクをご覧ください。
しかし、心理的な抵抗感や遺骨を取り出せないというデメリットも存在します。
送骨を検討する際には、これらのメリットとデメリットをよく理解し、家族や親族と十分に話し合うことが大切です。
また、送骨を提供する寺院や霊園も増えてきていますが、その運営方法や供養の形式についてもよく確認する必要があります。
納骨の仕方や供養の方法、年間費用などについて事前に詳しく確認し、納得した上で送骨を選択しましょう。
最後に、送骨は決して簡単な選択ではありません。
しかし、時代の変化とともに、多様な供養の形が求められている現代において、自分や家族の状況に合った最適な供養方法を選ぶことが大切です。
この記事が、皆さんの終活や供養の選択に役立つことを願っています。
送骨の手続等に関する詳細は【】内リンクをご覧ください。
【送骨のすべて: 遠方の寺院への郵送納骨プロセス詳細ガイド】
投稿者プロフィール
- 高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。
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