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なぜ今、合祀墓が選ばれるのか?現代の供養方法の真実

なぜ今、合祀墓が選ばれるのか?現代の供養方法の真実

近年、永代供養が注目されるようになりました。

特に合祀墓(ごうしぼ)は、多くの人々に選ばれる選択肢となっています。

この記事では、合祀墓のメリットとデメリットについて詳しく解説し、永代供養を検討する上での参考にしていただければと思います。

永代供養とは

永代供養とは、霊園や寺院が遺族に代わってご遺骨を管理・供養する方法です。

家族に負担をかけたくない、後継者がいないという理由で、多くの人が永代供養を選んでいます。

永代供養の具体的な意味
・永代:期限を設けずに供養を続けること
・供養:仏と成られた故人を弔うこと

永代供養は、特に核家族化や単身世帯の増加に伴い、需要が高まっています。

子供にお墓の管理を任せたくない、経済的にお墓を維持できないという考えから、自ら永代供養を選ぶ人も増えています。

合祀墓とは

合祀墓とは、複数の遺骨を一つの場所に埋葬する方法です。

骨壺からお骨を取り出し、他の人の遺骨と共に埋葬することで、個別の墓石を持たずに済むため、費用を抑えることができます。

合祀墓の仕組み

合祀墓は、以下のように運営されています。

収蔵方法:骨壺から遺骨を取り出し、他の遺骨と一緒に埋葬

費用:一般的なお墓を建てるよりも安価

合祀墓のメリット

合祀墓には多くのメリットがあります。

1. 費用が安い
合祀墓は、個別のお墓を建てるよりも費用が大幅に安くなります。墓石代や管理費が不要で、必要な費用は初回の支払いのみです。消費者庁のデータによれば、合祀墓の費用は一般的な墓石の設置費用の数分の一程度で済むことが多いとされています【消費者庁報告書2022】。

2. 管理の手間がかからない
霊園や寺院が管理を行うため、遺族が管理の手間をかける必要がありません。これにより、遠方に住んでいる場合や、体力的に管理が難しい場合でも安心です。国民生活センターの報告書によると、永代供養を選ぶ理由として、管理の手間を省きたいという声が多く寄せられています【国民生活センター報告書2021】。

3. 宗教・宗派を問わない
合祀墓は宗教や宗派を問わず利用できるため、多様な背景を持つ人々に対応しています。

4. 永代にわたる供養
後継者がいない場合でも、霊園や寺院が永代にわたって供養を行います。無縁仏になる心配がありません。

合祀墓のデメリット

一方で、合祀墓にはいくつかのデメリットも存在します。

1. 個別の墓石がない
合祀墓では個別の墓石がないため、自分のデザインで墓石を作ることができません。個性を表現する場が少ないのがデメリットです。

2. 他の遺骨と混ざる
合祀型では、他の人の遺骨と一緒に埋葬されるため、後で分骨ができません。この点は、家族にとってデメリットと感じる場合があります。

3. 区画が限定されている
合祀墓の区画は限定されているため、好きな場所に納骨することができません。希望する場所に納骨できない場合があります。

幸教寺合祀墓の特徴

当寺では、永代供養納骨壇アミターユスに合祀区画がございます。

ご懇志(料金)
2~3寸:50,000円
4~5寸:100,000円
6寸以上:150,000円

大阪市内で最安値の部類ですが、ご供養やご利用環境はきちんと整えています。

例えば、春秋彼岸会やお盆などの行事に合同法要を行い、個別に読経も承っています。

ネット対応もしており、リモートでのご法事や各種必要書類の電子化にも対応しています。

その他、ご希望の方へは

・遠方の方や身体の不自由な方のためのご送骨対応

・改葬手続きや墓じまい費用の無料相談

このように柔軟に対応しております。

まとめ

合祀墓は、現代のニーズに応じた合理的な選択肢として注目されています。

費用を抑えつつ、永代にわたる供養を希望する方には最適な方法です。

しかし、個別の墓石がないことや、他の遺骨と混ざることなど、デメリットもあります。

自身の希望や家族の意向を考慮し、最適な供養方法をご検討ください。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。