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安心の供養方法:永代供養墓のメリットと選び方

安心の供養方法:永代供養墓のメリットと選び方

永代供養墓とは、寺院や霊園が永続的に遺骨の供養と管理を行うお墓のことです。

この形式のお墓は、後継者がいない場合や、子孫に負担をかけたくないと考える人々にとって非常に有用です。

永代供養墓には様々な種類があり、それぞれの特徴や費用について理解しておくことが重要です。

永代供養墓の種類

永代供養墓には主に以下のような種類があります。

1.合祀型

他の故人の遺骨と一緒に埋葬されるタイプです。

合祀墓(合葬墓)とも呼ばれ、費用が比較的安価ですが、遺骨を個別に取り出すことができないというデメリットがあります​

2.個別型

個別に遺骨を埋葬するタイプです。

故人単位や夫婦単位で埋葬されることが多く、費用は最も高い形態のお墓です。

遺骨を後から取り出すことができ、個別のお参りが可能です。

3.納骨型

納骨堂の中に個別に遺骨を安置するタイプです。

屋内にあるため、天候に左右されずに参拝できる利点があります。

永代供養墓の費用

永代供養墓の費用は、霊園や寺院、地域によって異なりますが、一般的には以下のような相場となっています。

1.合葬型: 30万円~50万円程度
2.個別型: 50万円~100万円以上
3.納骨堂型: 50万円~80万円程度

例えば、大阪市内では、永代供養墓の費用が比較的高く、人気のある霊園ではさらに高額になることもあります​。

永代供養墓のメリット

永代供養墓には多くのメリットがあります:

1.後継者がいなくても安心。
永代供養墓は、寺院や霊園が永続的に管理してくれるため、後継者がいなくても安心して供養を任せられます​。

2.費用が比較的安価。
一般的なお墓に比べて、永代供養墓は費用が抑えられることが多いです​。

3.維持管理が不要。
お墓の維持管理は寺院や霊園が行うため、個人や家族の負担が軽減されます​。

永代供養墓のデメリット

一方で、永代供養墓にはいくつかのデメリットもあります。

1.遺骨を取り出せない場合がある。
合葬型の場合、遺骨を個別に取り出すことができません​​。

2.親族の理解を得にくい。
一般的なお墓と異なり、親族が納得しにくい場合があります。事前にしっかりと説明し、理解を得ることが重要です​​。

3.お墓参りの実感がわきにくい。
合祀される場合、共用の参拝スペースで手を合わせることになるため、「自分たちのお墓にお参りをした」という実感が得にくいことがあります​​。

永代供養墓の選び方

永代供養墓を選ぶ際には、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。

供養期間
寺院や霊園が供養してくれる期間を確認しましょう。一般的には33回忌まで供養してくれる場合が多いです​​。

埋葬方法
合祀型、個別型、納骨堂型のどれを選ぶかは、個人の希望や予算に応じて決めます。

費用
初期費用だけでなく、維持管理費用も確認しましょう。長期的な費用を見積もることが重要です​​。

まとめ

永代供養墓は、現代の家族構成やライフスタイルに適応した供養の形態であり、多くの人々にとって有益な選択肢です。

後継者がいない場合や、子孫に負担をかけたくない場合に特に適しています。

永代供養墓を選ぶ際には、供養期間、埋葬方法、費用などを十分に確認し、自分の希望に合ったものを選ぶことが大切です。

これらの情報を基に、永代供養墓について理解を深め、適切な選択を行うための参考にしてください。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早20年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。