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日本ベトナム文化交流会

日越文化交流会

この写真は6月26日に行われたイベント「日越文化交流会」の写真です。

神戸市長田区にあるベトナム寺院「和楽寺」

大阪市東成区にある一般社団法人「大阪ベトナム友好協会」

そして私が企画しました。

内容については

・瞑想会

・ベトナム語の法話会

・精進料理会食

・文化交流会

これらを行いました。

きっかけは雅楽

そもそも、浄土真宗僧侶の私がなぜベトナムとの友好イベントをしているのかというと「雅楽」が関係しています。

雅楽は6世紀ごろ仏教伝来と共に日本へと伝わりました。その大陸の音楽である雅楽はインド、中国、シベリア、朝鮮半島、そしてベトナムの音楽も含まれていました。

そのようなご縁もあって奈良時代の東大寺大仏開眼供養の折には、インドやベトナムからたくさんの僧侶が法要に参加され、同時に文化も再輸入されました。

今から約1300年も前の出来事ですが、今でもこの時に伝わった曲を私は演奏しています。

ですが、文献などを調べているとどうもつじつまの合わないことがあり、この謎を解明すべくベトナム友好協会へ取材したのが始まりです。

失われた古代王朝チャンパ国(林邑、扶南)の文化を探るのは容易なことではありません。

なぜならベトナム戦争などにより資料ほぼ消失し、文化も消えかけていたからです。

しかし、実は日本に来ている技能実習生の皆さんからその文化を窺うことができました。

彼らは田舎の出身者もいるのですが、そこには古来より変わらない(いわゆる村の言い伝え)があって、そこからベトナムの文化を遡っていけるかもしれないからです。

このような過程で知り合い交流をするようになりました。

写真は林邑楽「蘭陵王」の演奏中です。


【大阪ベトナム友好協会】

【Facebook 和楽寺】

マインドフルネス瞑想会

この日の瞑想会の総勢は130名。

ベトナムの瞑想(マインドフルネス)で有名なのは

ティク・ナット・ハン氏ですね。

マインドフルネスとは、”宗教的行為である瞑想から宗教性を省いたもの”というよくわからない定義があります。

私なりに簡単に言うと

僧侶や仏教徒は”悟り”の為に瞑想を行いますが、マインドフルネスは瞑想による効能・効果を得るために行います。

マインドフルネスによる効能・効果とは

過去や未来のことに関して、常日頃から悩まされ考えさせられている状態を離脱し

”今、自身が体験していることをありのままにみる”ことによって

”リラックス効果”や”気づき”得るというものです。

この記事では詳しく書きませんが、私たちは日ごろから絶えず判断をし、その通りに行かなければそのたびに感情が揺らぎます。

このサイクルを繰り返していると脳が疲弊し、集中力の低下や感情の回復が低下して鬱に繋がるのです。

なので、意図的にマインドフルネス(判断をしない状態)をすることによって脳の機能改善を目指すのです。

同じ仏教国とあって、皆さま真剣に取り組まれておりました。

当寺でも月一で瞑想会を開催しておりますので、詳しくは下記リンクよりお問合せください。

【お問い合わせ】

さいごに

浄土真宗とベトナム仏教との共通点があります。

それは念仏です。

私は普段から南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)と称えていますが、ベトナムでは「ナモアジダファット」と発音します。

ここでも仏教、とりわけ阿弥陀如来の偉大さを知ることができました。

仏教は歴史、国境、文化を一つにするのだと。

今回の活動は各メディアにも注目され取材も受けました。

当寺でも、文化交流会など企画し発信していきたいと思います。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。