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お葬式、永代供養墓は生前予約がおススメ

皆さんこんにちは

テレビでも取り上げられることの多くなった”終活”ですが、自分自身のお葬式やお墓を生きているうちに準備する「生前予約」が終活の一部として注目されています。


生前予約は、自分自身の好みに合った供養形態を選べる他、事前に見積もりを取ったりすることが出来るので、残された家族の経済的な負担を明確に減らせるという特徴があります。


以前、「死後自分の希望通りに供養してもらえるかわからない」という疑問をお持ちの方に”死後事務委任契約”という不安を解消するための方法をご紹介いたしました。

今回も、終活の一環としての生前予約を書いていきます。

まだ読まれていない方はこちらもご覧ください。

お葬式お墓の生前予約とは

先ほども書いた通り、生前予約は”自分自身の葬儀やお墓を準備しておくこと”です。

終活という言葉に後押しされるかのように、これまでですと「縁起が悪い」という理由でタブー視され、気になっていても親族に話を持ち掛けることが躊躇されることが多かったのですが、お葬式やお墓のことを元気なうちに考えることに何かしらの意味を見いだすようになっています。

そのような生前予約には大きなメリットが2つあります。

自分の色を出せる

まず第一に、自分自身の好みに合った葬儀やお墓を準備できるということです。

自身の先祖代々の宗教、生前お世話になった人の数、故人様が現役なのか引退して長いのか、これら複数の要因よって葬儀の形式、規模、場所は異なります。

もしものことがあったときに、それを誰に知らせて誰を葬儀に招いて欲しいのか、親族はどこまで呼ぶのかといったことは、遺された家族と認識がずれることは往々にしてあります。

さらに、お墓についても、供養の形式へのこだわりや、入りたい霊園などについて考えがあったとしても、家族がきちんと把握してくれているかは分かりません。

小高い丘の霊園、海が見える霊園、有名なお寺の墓地、先祖代々の墓、納骨堂か、散骨か、樹木葬か、自宅か。

永代供養するのかしないのか。

しかし、元気なうちに落ち着いてお葬式や、お墓のことをある程度考えておくことで、家族の負担を軽減し自身の納得のいく葬儀やお墓に入ることができます。

お墓の選び方については以前ブログにも書きました。【】内をクリックしてご覧ください。

費用軽減

第二に、残された家族の負担を減らせるメリットがあります。

遺された家族にとって、お葬式やお墓を準備する作業はかなりの負担になることが多いです。

お葬式に関して、大手葬儀会社の互助会ですと、積立金で”葬儀費用の支払いが少なくて済む”というところが魅力かもしれませんが、そもそも家族葬が主流で尚且つコロナ禍である現在、積立金を満額利用するほどの葬儀をするでしょうか?

また、互助会費用から葬儀費用を補填できるかと思いきや追加料金が発生したり、解約手続きをたらい回しにされたりとトラブルが多発しています。

お墓に関して、先祖代々の墓があっても遠方などの理由により、後々のことを考えると負担になる可能性が出てきます。

大切な人が亡くなり心身ともに正常ではない状態では、作業に集中できず供養の準備が遅々として進まないこともありえるでしょう。

しかし、お葬式やお墓に関してあらかじめ見積もり、家族内相談、契約しておくことによって遺された家族に迷惑をかけずに済みますし、お葬式からご納骨までの進行もスムーズになります。

このように、家族の心理的な負担や経済的な出費を助けてあげられるメリットがあります。

お葬式に関しては参考程度に当寺で行っている葬儀パンフレットを貼っておきます。

お寺の本堂という宗教的尊厳のある場所で、必要物一式を含めた料金です。

実際に、葬儀社などで見積もりを取って見比べてみてください。

【】内をクリックしてご覧ください。

永代供養墓は時代に相応する

自分自身に子どもがいなかったりして無縁墓になる可能性が高い方や、家族に後々の負担をかけたくない方から選ばれています。

自身の死後の心配をなくすことで安心感を得られますから、余生をしっかりと楽しむことが可能です。

また、永代供養の生前予約の料金は、前払いであることがほとんどです。

契約時に一括でお金を支払ってしまえば、その後のご家族に請求されることもありません。

生前予約を受け付けている霊園やお寺では、「掛金」や「積立金」も不要です。

その際、永代予約にかかる料金はお寺や霊園の方針、さらには供養規模によっても大きく変動します。

分割支払を対応している施設や生前予約の特典がついている施設もあります。

生前予約の流れ

生前予約の大体の流れとしては、まずは、お葬式の見積もりにせよ永代供養の予約にせよ信頼できる霊園や葬儀社を選ぶところからスタートします。

いくつかの霊園や寺院、葬儀社を比較しながら 自分のイメージに一致する場所を選んでいきましょう。

もし、このブログを読まれている方でお悩み等がございましたら、お問い合わせください。

メールにてアドバイスさせていただきます。

生前予約をする施設が決定したのならば、その霊園などのスタッフと打ち合わせをし、プランが作成されます。

基本的に、プラン決定後に見積書が提示されるので、それらの代金で不明な箇所がないかを確認しましょう。

プランや契約に問題がなければ契約となります。

申込書と契約書の様式は、霊園や葬儀場から受け取れます。

契約の際に、お葬式や永代供養にかかる費用を一括で支払う場合もあるので、予めてお金を工面しておきましょう。

予約が完了すれば契約書の控えが送られてきます。

この契約書は亡くなった後に必要となってきますから、家族が分かりやすい場所に置いておくか、家族に預けておきましょう。

そうして、亡くなった後には、契約内容に沿って 粛々と葬儀が執り行われ、永代供養の場合はお寺と家族が話し合い納骨式の日時を取り決めて、大切に供養されることになります。

当寺におきましても、お葬式・永代供養墓生前ご予約の際には契約書を発行しております。

また、必要であればご本人様の意思を引き継ぐための”死後事務委任契約”の死亡後事務にのみ対応した契約書も発行いたします。

もしもの時は、その一通さえあれば問題なく執行することができるので、終活のサポートはお任せください。

【】内をクリックしてご覧いただけます。


【死後事務委任契約 見本】

【ご納骨の流れ】

まとめ

生前予約は、元気なうちに自身のお葬式やお墓を契約することです。

もちろん永代供養も可能です。

ただし、生前予約とは便利な制度ですが、家族とトラブルになることもあります。

生前予約をしていても、亡くなった後に、家族が「こんな形式の葬儀やお墓は嫌だ」と考えて解約をしてしまうという現場に立ち会うこともありました。

そのため、生前予約をする際にはきちんと家族の気持ちにも理解を寄せて、みんなで話し合うようにしましょう。

また、死後のことを準備しておくと逆に長生きできる、というジンクスもあります。

そんなジンクスをご家族に言ってみると、理解が受けやすいかもしれません。

終活の一部として、生前予約を検討することは、大変有意義なことと言えるのです。

以上、お葬式、永代供養墓は生前予約がおススメでした。

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。