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解説!門徒(檀家)になるとかかる費用って?

幸教寺 外観

最近、お寺の門徒(檀家)になるということに抵抗のある方が多いように感じます。

それは、仏教や僧侶に対する魅力が従来より感じなくなっているわけではなく、単にお寺を維持するための費用として寄付という名の管理費や維持費、護持会費などの支払いが家計を圧迫するように感じるからではないでしょうか?

この費用、金額面に関しては、どこにお墓を建てるかという地域性、各お寺の運営方針によって生じる必要経費が違うことによるなど一概には言えません。

しかし、上記費用面以外で「そもそも費用を支払ってまでお寺と繋がりたいとは思わない」「お寺と関係性を築くまでのメリットを感じない」「日本の仏教は葬式仏教で堕落している」という考えをお持ちの方には、大いなる誤解があります。

この点に関しては、下記ブログに記載しております。

今回は、お寺とのお付き合いをしていく中で、「どんな費用が、どれくらい」発生するのか?という疑問にお答えしようかと思います。


ある程度、理解することによってお寺との付き合い方が見えてくるかもしれません。

護持会(ごじかい)って?

法要や管理費などにより得た収入を何に使うかを決める会です。

メンバーは主に

・住職をはじめとする責任役員
・総代(責任役員が門徒さんから数名選抜します)

皆さまから集めたお金を集計するのは多くの場合住職やその家族(寺族)ですが、それ以外に門徒(檀家)さんが会計係をしているところもあり、住職と門徒(檀家)さんの総会(集会)においてお金の使い方を話し合ったりします。

この護寺会システムがうまくいっているところは、住職をはじめとする寺族の意見と門徒(檀家)さんの意見が一致しているか、意見が一致しておらずともお寺としての機能を果たしているお寺がうまくいっているイメージです。

健全な運営体制が寺院の永続性に繋がり、境内のお墓の保全にも役立ちます。

ちなみに当寺の役員任期は4年です。

門徒(檀家)になるとかかる費用の種類

門徒さん、檀家(だんか)さんと宗派によって呼び方は色々とありますが、先祖代々続く教えを継承するためお寺の運営サポートをするわけですから、信者とも、会員とも、スポンサーともいえます。

このシステムは江戸時代よりはじまった檀家制度の名残ですが、核家族化などにより”家”よりも”個”を重んじる今日において、この制度は薄れつつあります。

入檀料

大阪市内の浄土真宗本願寺派のお寺様においては、あまり聞いたことがありませんが、他宗派でたまに聞くのが檀家になるための入壇料です。

相場は10万円から30万円程度といわれていますが、お寺によって変わります。

最近では、そもそも「宗派不問・檀家になる必要なし」というお寺も増えてきておりますし、墓地・納骨堂などの契約事項にも明記されていたりします。

当寺の場合ですと、宗派不問ではありますが、あえて「門徒(檀家)になる必要なし」とは明記しておりません。

何故なら、門徒になるもならないも「本人の自由」だからです。

必要以上に強調していないので、勧誘したりしません。

でも、だからといって無頓着なのかといえば、そうでもなく仏教やその一宗派である浄土真宗の魅力はお伝えしております。

ですので判断はお任せしております。

お寺の建物を改築する際の協力金

お寺の床補強
お寺には本堂をはじめとしたいくつかの施設があります。

お寺によって様々ですが、老朽化や災害などによりそれらを改築、修繕する際は、寄付(協力金)を求められることが多いです。

支払は絶対ではありませんが、「境内に墓地があり、引き続き維持管理をしてほしい」「お寺(僧侶)との関係を維持したいから支払う」という考え方では、かえって負担に思われるのではないでしょうか?

当寺も過去に何度か寄付を門徒さんにお願いしたことがありますが、少なからずこちらから一方的ではなく、門徒さんに事前ヒアリングをし、総代会で提案して”必要”と判断されたので寄付をお願いしたという経緯があります。

この改築・修繕費は規模にもよりますが数千万円~数億円にのぼるお寺の一大事業です。

当寺でも平成24年より計3回の修繕と納骨壇の新設をしました。

しかし、寄付申請一切なしです。

今後も可能な限り資金繰りをし、寄付を募ることのないようにいたします。


ちなみに、過去10年の当寺の歩みは下記リンクよりご覧いただけます。


法要のお布施

お寺では1年を通していくつかの法要が行われますが、その時に渡すのがお布施です。

金額は3,000円から1万円を目安に渡すとよいと言われておりますが、正直お布施なので金額など決まっておりません。

そもそもお布施とは、古来インドより続く修行法で「モノの執着をなくす」という目的があります。

その執着をなくす方法は「自分にとって価値のあるものを布施する」というものなのですが、自分にとって価値のあるものなど千差万別です。

このような意味からも「お布施はお気持ち」ということしかお伝え出来ないのです。

とはいえ、「具体的な数字(金額)を提示してもらわなければ困る」というご意見も増えてきているので、提示させていただく場合もございます。

更に詳しくお布施について知りたい方は下記リンクをご覧ください。



費用は何に使われる?

改修工事後、セミナールーム
お布施以外にも管理費や護持会費によって得た収入は主に

・お寺の火災保険や修繕や保全(地震など)に関わる資金
・境内や墓地周辺の掃除費用
・お手洗いや休憩所などの備品(トイレットペーパー、紙コップ、洗剤)
・その他、お寺の維持費(水光熱費、花代、ロウソク、線香)
・遠方の交通費
・教材費
・法要イベント等の設営費

このように多岐にわたります。

ですので、「お布施が高いな」と思われる方に対して

私は「なるべく行事に参加してください!元が取れますよ!!」といいます(笑)

冗談のようにも聞こえますが、事実です。

是非、ご参拝ください。

護寺会費(管理費)を滞納した場合はどうなる?

門徒とお寺の関係性として、お布施をしなかったからといって特に何かあるわけではありませんが、お墓の管理費などについては色々ありそうです。

お墓の使用規定などにもよりますが、数年間滞納した時点で、そのお墓は撤去対象になる場合があります。
(民放上の時効は10年なので、10年間は会費を請求され続ける可能性あり)

すぐに撤去はされませんが、滞納しているお寺から、1年以内に親族またはその関係者に対して申し出てくださいと通知が行きます。

それでも誰も申し出なければ、お墓は撤去され、納骨されているお骨は無縁仏として供養されます。

当寺の場合も、音信不通のまま数年が経過すれば自動的に合祀させていただいております。

ただ、これは単純にマナーの問題です。

大事な故人様のお骨を預かっておりますので、音信不通はやめましょう。

費用を払えない場合の対処法は?

葬儀から始まる一連の葬祭費(葬儀・相続・法事・お墓)などにより費用が捻出できないことも多くあります。

最近は、自宅供養(手元供養)することにより、費用を抑えつつも故人を身近に感じることができます。

もう一つは永代供養することにより、ほかのご遺骨と一緒に合祀されますが、一度合祀されたあとは管理費は発生しません。

このように、いくつかの方法があります。

昔に比べるとネットなどで情報収集できるようになりましたので、当寺ブログや他サイトにて調べてみてください。

問題のヒントとなりそうな記事を貼っておきます。下記リンクからご覧ください。



勿論、当寺ではメールでのお問い合わせも随時受け付けております。



まとめ

いかがでしたか?

お寺と言えば、昔は村や町の集会場として機能していました。

人が集まるような場所だったので人生相談なども僧侶にしたりと、その地域においては身近な存在でした。

ですから、みんなで立派なお寺を維持していこうという風潮がありましたが、最近ではあまり関わることも少なくなり、従来ほどお寺の必要性は少なくなったように思います。

しかし、老若男女問わず”その時”は急に訪れます。

この記事を見ている方が、あるいはその家族が、友人の”死”に直面したとき、仏教は大いに役立ってくれます。

それを伝える場所はネットや書籍ではなく、今でもお寺であり僧侶です。

もしもの時に「そういえばあのお寺」と思ってもらえるような関係性こそ、本当の門徒(檀家)とお寺の関係性ではないでしょうか。

その日々の活動の為に、護持会費や管理費が必要であるということを今回は書きました。

機会があればお寺や僧侶との接点を持ってみてはいかがでしょうか?