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お葬式の裏側

はじめに

何回か「お葬式の費用について」というタイトルで記事を書きましたが、今回はネットでもあまり書かれていない”裏側”についてです。「葬儀費用(祭壇+接待費+お布施)は何故高いのか」を書きます。
これを読んだくだり皆さんの終活に役立てられれば幸いです。

葬儀費用の内訳と対処

まずはおさらいです。
お葬式にかかる費用は、
【1.通夜からの飲食接待費】【2.寺院へのお布施】【3.葬儀一式費用】の3つです。
葬儀費用と一口に言っても、ご自身で考えている葬儀の内容、会葬者の人数等によって容易に変わります。葬儀の内容、料金等については必ず事前見積もりをし、納得がいくまで葬儀社と話し合いましょう。
とくに会葬者数によって変動するところがあるのでおおよその人数を伝え、費用を抑えたいならハッキリとその旨を伝えましょう。

それでも、相手はサービス業な訳ですから、質の悪い業者ですと単価を上げてきます。
そして、信憑性の低い「葬儀の平均費用」を基に高い葬儀費用を請求されることもあります。
現在、私も多くのご葬儀に携わってきましたが、100万円を超えるお葬式は家族葬主流の世の中には合っていません。
そうならないためにも、自分が葬儀を取り仕切る立場になった際は以下の3つのことに気をつけてください。

1:複数の葬儀会社に尋ねる
複数の葬儀屋に尋ねることで比較検討ができることに加えて、相場観も養えます。
お時間があれば、ネット通販などで棺の費用など調べるのもよいでしょう。

2:詳細な見積もりを送ってもらう
良心的な葬儀会社は、個別の品目と価格が詳しく記載されている見積書を作成してくれます。
というかこのご時世に『見積書』さえ出さない業者はやめましょう。論外です。

3:予想される親族の人数と一般の参列者の人数を伝える
見積もりを作る際に、最も必要な情報が参列者の人数。その理由は、参列者によって、香典返し(返礼品)や料理の金額が変動するためです。
「30人くらい」というようなあいまいな言い方でいいので、およその人数を伝えましょう。

葬儀社とは

さて、本題に入る前に葬儀社さんの主な仕事について書いておきます。現在、葬儀社は事務所とスマホさえあれば開業届を出してすぐに営業ができます。
なぜかというと、特別な資格や許可は必要ないからです。なので、この記事を読んでくださっているアナタでも明日から名乗ることができます。
とはいえ、色々と準備物もあり一世一代のセレモニーです。そう簡単にできるものでしょうか?
その答えは事業の細分化にあります。

例えば、病院でご臨終となったとき、寝台車で葬儀会場へと運ばれますが、その運転手や車は派遣することができます。
他にも、祭壇は花屋さんへ、仕出しは料理屋さんへ、読経は僧侶へ、その他必要な人員(献茶・司会)や物も専門の業者さんがいます。
このような訳で、スマホで電話さえすれば届けて準備もしてくれるわけです。



お葬式の裏側

本題です。
お葬式で必要となるものは準備も含めて「スマホで用意できる」と書きました。
では、まともな葬儀社さんの仕事とは何なのか?

それは【お葬式のマネジメント】です。

突然ですが、皆さんは家を建てる時、その建築に携わっている業者さんをご存じでしょうか?
例えば、建築工事業、土木工事業、電気工事業、舗装工事業、などが連携して、お家が建ちますね。
しかし、この個々の業者さんが自社の強みだけを主張し、好きなように建設をしてしまうとその家は住めたものではないでしょう。

または、結婚式はどうでしょうか?
プランナー、写真家、牧師、料理人、フラワーコーディネーターさんなど、たくさんの業者さんが一つのコンセプトを基に、一つの式を完成させているわけですね。

葬儀社さんの仕事は、お葬式のマネジメントです。
皆さまが経験した親族の葬儀はどのような形でしたか?
ご自宅?寺院?葬儀会館?火葬のみ?
まともな葬儀社さんならサービス業ではありますが、故人様やご遺族の意向を最大限反映されようとします。
最近の意向としては「家族だけでこじんまりと、費用を抑えて」というのが多いですが、費用を抑えることは簡単です。でも、その考え方自体「弔いというよりは費用」に重きが置かれおり、
予想以上にみすぼらしいことになってしまって、結果的に中途半端に終わってしまいます。

それをまともな葬儀社さんならわかっているので、強要せず丁度よい規模・費用・会場等の段取りを考えるのです。
それらを説明して、ご遺族が”納得”できてから初めて次の作業、先ほど書いた業者間の連携をされます。

「規模は小さくても祭壇は華やかにしたい」「アットホームな感じでゆっくりお別れしたい」「事故死で顔が損傷し、人にみせられない」「そもそもどのようにするのが理想かわからない」
これらの手順や段取りは意外と知られていませんが、多岐にわたります。
祭壇ですと、日ごろから花屋さんと連携し、花の種類やデザインを考えていなければいざというとき、希望価格に沿ったオーダーの花祭壇など組めません。
アットホームな感じでしたら、比較的使い勝手のいい近所の会館の管理組合と仲がよく、葬儀社の信頼性がなければ使わせてもらえません。
死ぬときは綺麗とは限りません。納棺の際、キチンと送り出せるようご遺体の扱いや措置に精通していなければなりません。時には細胞壊死による乖離により体液や血液が滲みだし、血まみれになることもあるそうです。

このように膨大な人脈と技術と、儀式をプランニングする柔軟性がなければ本来葬儀をすることなど不可能なのです。



最後に

マイホーム、結婚、葬儀は、「人生の節目であり、かつ高額商品・サービス」です。
慶事ですと、準備期間が定まっておらず、自分のペースで数社へ事前見積もりをして比較したり、雑誌やネット、友人知人の話を聞いて市場調査をするでしょう。
それに対し、弔事は準備期間などほとんどなく、突然やってきます。なので、どのように対処してよいのかわからず、相場観もないので慌ててしまいますし、ぼったくられるのです。

本来「死」は、いつ何時やってくるかは誰にもわかりません。ですので、慶事よりも普段から気にかけなければならないハズなのですが
葬儀になった途端、誰も普段から気にかけなくなってしまうのです。
ですので、この問題は消費者側にもあるといっても過言ではないでしょう。

普段から気にかけておいてください。
その姿勢が、よりよい葬儀社さんを育てるきっかけとなるはずですし、知ることによって葬儀社さんの努力や関連する業者さんのことも知っていただけると思います。


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