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保存版 今話題の送骨について

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タイトルを見てビックリされた方もいらっしゃると思います。タイトルのようにお骨を郵便局の「ゆうパック」を利用して霊園やお寺に送ることを「送骨」と申します。

利用者によって目的は様々ですが、故郷の墓地が遠方のため、墓じまいを行い近くの寺院までご遺骨をお送られる方、「墓じまい」で先祖代々のご遺骨が多いため、郵送の手段として利用される方もいます。
今回は、送骨し納骨をするまでの一連の流れを書きます。

罰当たり?

送骨、ひと昔前だと考えられないことです。現在でも批判の声もあがるでしょう。しかし、利用者もそのようなことは承知のはずです。それでも利用せざるを得ない事情があることを背景に話を進めていきます。

まず、送骨の目的は大切なご先祖様を寺院に郵送し、永代に渡りご供養する事です。
お墓を購入するのとは異なり、お布施・永代供養料を納めればご供養のすべてを霊園・お寺にお任せできます。
だいたいの寺院が初回費用に管理費、年会費、永代供養料が含まれていて、宗旨宗派問わず受付しています。
永代供養の法要回数はお寺により異なりますが平均、年間3回から4回のご供養です。
納骨後に門徒や檀家になる必要もないところが多いです。

送骨の利用者とは

・お付き合いのあるお寺様がない。
・個別での永代供養をしたいが高くて買えない。
・お金をかけたくない。
・身寄りがなく跡継ぎもいない。
・子供に迷惑をかけたくない。

送骨納骨の特徴

寺院へ行かずとも納骨ができます。また、申込み時点で、従来の門徒(檀家)より寄付や奉仕の負担もないところが多いです。寺院側もお接待や書類手続きがなく、閉門後でも納骨ができるというメリットがあります。
無事にお寺へと送骨されご納骨した後、お寺から納骨証明書等を郵送してもらえたりもします。
勿論、送骨に抵抗のある方は持参もできますがご遺骨の受取りが必要なため、事前に連絡をした方がよいでしょう。

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送骨の費用

送骨にかかる費用としては2つ。

まずは、郵送費です。

現在、お骨を運ぶことができる業者は唯一、日本郵政の「ゆうパック」のみです。ですので、この費用ですね。それから、梱包する段ボール。運ぶ間、お骨がこぼれてしまわないよう緩衝材なども必要です。ご自分で用意するのが手間な方、最近では大手通販サイトなどで「送骨セット」なども販売しておりますので、お調べください。

そして2つ目が永代供養料です。

永代供養料とは、その区画(合祀場所)を使用する権利(永代使用料)と管理料、そしてお布施が含まれている場合が多いです。

後は任意として、法名(戒名)をもらうかどうかです。これら費用を合わせて各寺院により異なりますが、3〜10万円ぐらいです。

送骨の寺院を選ぶときの注意事項

知り合いのお寺へ身体的理由から送骨されるのであれば問題ないありません。

しかし、ネットなどで調べただけで預けるというのはどうかと思います。といいますのは「どのような方法で供養しているのか?」「誰がしているのか?」ネットだけでは不透明なところも多いからです。更に、仲介業者がいる場合、「供養料やお布施は適正に寄付されるのか?」というところも気になりますね。悪徳業者ですと、ネットなどでの広報宣伝費として契約料とは別に中抜きをしている場合があります。そして、そのシワ寄せはだいたい寺院へ行くので、利用者が実際に払った料金にそぐわない待遇(供養)もありえます

「供養の手間が省ける。煩わしくない。安価で供養してくれる。」

それが送骨の選ばれる理由であると同時にデメリットでもあることをお伝えしておきます。

送骨にあたり必要な書類

・依頼者の住民票の原本または運転免許書(表裏)のコピー
・火葬許可証・埋葬許可証の原本
・墓じまいの方は改葬許可証原本

このほか、お寺指定の書類(当寺なら申込書など)を添えて送骨されるとよいでしょう。

送骨納骨のメリット

・遠方の寺院であっても申込みできる。
・費用を押さえてご納骨、ご供養をお願いできる。
・無縁仏になる心配がない。
・自宅に保管していたご遺骨の納骨先を選べる。

送骨納骨のデメリット

・一度納骨するとご遺骨の取出しは出来なくなる。
・他の方と合同の供養(合祀)となる。
・納骨寺院が数多くない。

以上、送骨の方法でした。

以下、宣伝です。ご興味のない方は閲覧ありがとうございました。

最後に

冒頭で送骨を利用せざるをえない人といいましたが、どのような人でしょうか?

私的には

  • 寺院との付き合いがなく、そもそも供養の仕方がわからない。
  • 医療介護費用がかさみ供養へまわす費用がない。
  • お付き合い寺院(菩提寺)があわない。

という方々ではないかと思っております。この中で一番の問題はやはり費用ですね。

納骨は宗教的行為ですので、人によって信仰の差があります。それに比例して適切な供養(費用)を選ばれる世の中になりつつありますが、私は上記のような方に寄り添う供養をさせていただきたいと思っております。

というのも、一定数「安ければそれでいい」とお骨を物のように言い扱う人がいます。永代供養が安いお寺ではまるで「お骨の捨て場」のような状態になっている話も聞きます。

何かしらの理由があるにせよ、「どのような方でも受け入れる」という宗教的精神と、故人様の尊厳を踏みにじる行為ではないでしょか?また、それに群がる業者も多いので適正な供養とは何か?という根本的な行為を見直す必要があるように思います。

当寺院では、上記問題を解決する送骨のご供養をしております。

費用として、(永代供養料+管理料+お布施+法名込み)

  • 3寸~4寸 70,000円
  • 5寸~6寸 100,000円
  • 7寸以上 150,000円

維持管理費及び寄付申請なしです。

送骨の流れ

  • 下記リンクからお申し込み
  • 必要書類の送付
  • 送骨キットの郵送ご自宅へ送骨キットを代引き郵送させていただきます。(もちろんご自身でご準備いただいても構いません)
  • 寺院にてご納骨(ご希望の方はLive配信)
  • 希望者へお寺新聞の送付

【お申込みリンク】

https://docs.google.com/forms/d/1_03MvX0cYv_uGBBhUwEKTAI6Kq2uOBeMmWlmmiEu640/edit?usp=sharing

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。