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恩に報いる法要

報恩講法要 導師

幸教寺 報恩講法要

2020年10月13日

14:00~15:00

報恩講についての動画をアップいたしました。

こちらでは説明補足と内容を書きます。

お盆やお彼岸など日本人にとってなじみのある仏教行事は数あれど、浄土真宗を代表する報恩講をご存じでない方は多いと思います。ご存じでない方のために一言で説明いたしますと、、、

『宗祖親鸞聖人のご法事です』

恩に報いる(講)集まり題して報恩講。そのまんまなんですが名称の由来は意外と知らない方も多いのではないでしょうか?

そもそも親鸞聖人90歳で往生しました。鎌倉時代の平均寿命は24歳くらいといわれていますのでずば抜けて長生きされましたね。その聖人往生の後、ご親族や弟子たちが祥月命日にお経を読んでいたんですが、33回忌の時に聖人のひ孫である覚如という方が、「報恩講式」というものを書かれました。

内容は、三つに分かれており、一つは親鸞聖人の御一生を偲ばれ、他力真宗の興行は宗祖より始まったことをあきらかにされ「すべからく仏号を称して師恩を報ずべし。」と一段を締めくくられます。

二つ目は、浄土真宗のみ教えは、疑うものも必ず信を執り、謗ずるものも情を翻す仏意(本願)にかなったの教えであることをあきらかにされ、「おのおの本願を持ち名号を唱へて、いよいよ二尊の悲懐に恊(かな)ひ、仏恩を戴き師徳を荷なひて、ことに一心の懇念を呈すべし。」と二段を締めくくられます。

「三つには滅後利益の徳を述す」とは、宗祖ご往生の後、その遺恩を尊び身命をかけて関東より毎年ご門徒達が参詣され、廟堂に跪(ひざまづ)いて涙をながされ、その思いを「遺骨を拝して腸を断つ。」と表現されています。そして「祖師聖人(親鸞)は直也人にましまさず、すなはちこれ権化の再誕なり。すでに弥陀如来の応現と称し、」と宗祖は阿弥陀如来の化身であられたことをしめされ、「おのおの他力に帰して仏号を唱へよ。」と三段を締めくくられます。

というような内容です。おわかりいただけたでしょうか?

正直、わからない、難しいかもしれません。

しかし、そんな方でも理解していただけるように今回プロジェクターを用意し、セミナー形式でご法話をさせていただきたいと思います。「伝わらない」ほど悲しいことはありませんので、平易な言葉と写真付きで親鸞聖人のご法事を勤めさせていただきます。

南無阿弥陀仏

投稿者プロフィール

石原 政洋
石原 政洋住職
高校在学中に仏道へと入門し、早17年以上携わっております。当寺ではあらゆる角度から仏教の素晴らしさをお伝えするとともに、仏教伝来より培われてきた伝統文化と健康を共有する「体験型」寺院を目指し活動しております。ライフスタイルの多様化により、葬送や納骨などの形式が変化している近年です。終活に関するご相談も随時承っておりますので、お気軽にご相談ください。