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大阪が直面する納骨問題

「納骨」というワードで頭に浮かぶお馴染みのお寺が大阪市天王寺区にありますが、来年より納骨の受け取り制限をすることを皆さまはご存じでしたか?

どうやらご納骨される方が年々増えてしまいキャパシティーを超えてしまうしまう恐れがあるからだそうです。ここから考えられる問題点として、まず生活様式の変化から墓じまいをする方が増えてきているということです。
そもそもお墓とは、故人様亡き後もご親族が地元に住み続けることが前提です。しかし、現代社会において地元に住み続けること自体が困難になりつつあります。それなら自分たちが参れずとも誰かが(僧侶)が供養してくれる納骨堂にと思われるのも当然です。現に、30代である私の友人たちも「本社異動で転勤になった」という声を聞き、生活拠点を関東へ移した者もいます。また、費用の問題もあります。基本的に永代供養墓でも5万円以上が多い中、某寺さんは納骨費用が2.3万円と合祀墓としては最安値で、なおかつ駅近という好立地です。しかし、人々の要望に応えるべく受け入れをしてきた結果として予想より早く限界がきたようです。

私なりに考えてみますと、某寺での納骨受け取り制限を機に、大阪では「今後どこに納骨すればよいのか?」と迷う方が多くなると考えています。既に、親族内でも「マンションで仏壇がないので安置できない・介護費用にお金がかかって納骨(葬祭費)まで出せない」という理由から、斎場でのお骨受け取り拒否や、わざとお骨を電車やお寺の門前に置いて帰る事例が多発しています。近親者ともなればなおさらかもしれません。この流れはますます加速していく中、幸教寺としてこの社会問題の解決に尽力すべく、永代供養墓(合祀墓)及び納骨壇の建立を検討をしております。
しかし、なぜその社会問題に尽力するのかと申しますと、当寺では先代住職の頃から納骨のお預かりをあまりしていませんでした。それは、昭和・平成の時代には需要がなかったからかもしれません。しかし、先ほど記載した通り大阪でも最大規模である一心寺さんが納骨の制限をされるという事態から、永代供養墓・納骨堂の需要は確実に伸びていると言わざるを得ません。お寺とは、信仰を伝える場としての機能だけでなく、その地域によって必要な場所でなくてはなりません。であるからこそ「永続性」を前提として非課税なわけです。無論、単に「お骨を預かる場所」というようには考えておりません。「幸教寺へ納骨する」という行為を基に、浄土真宗のみ教えや伝統芸能に親しんでいただくきっかけ作りとしていき、信仰や終活を通じて地域貢献できるお寺づくりを目指しております。